TOC:合意形成のステップ(抵抗のN階層)
TOCのゴールドラットが「抵抗の6階層」を提唱していました。娘の Efrat Goldratt Ashlag がそれを9階層に拡張して、「何を」「何に」「どうやって」の3つの質問にそれぞれ対応させました。これらをうまく扱うことができれば、合意形成まで至るはずです。
何を(problem)
- 問題はまったく存在しない
- 問題はそれではない
- 問題が大きすぎて扱えない
▶対策:
- 状況や背景を把握して伝える。
- 傾聴。観察。
- 人間関係やキーパーソンを把握する。
- システムシンキング or 因果関係図の使用。
- 本当のイシューを見つける(漏れはないか?)。
- 問題バックログを作成する(優先順位をつける)。
何に(solution)
- そのソリューションの方向性は無理である
- そのソリューションの大筋は賛成だが、詳細は反対である
- そのソリューションにはマイナス面(悪影響)がある
▶対策:
- 魅力的なソリューションが出るように質問する
- 効果的なブレインストーミング(what if…?)
- 衝突は当たり前。そこから新しいソリューションが生まれる。
- ありきたりなソリューションに終わらない。
- シナリオで未来を考えてみる。
どうやって(implementation)
- そのやり方は無理である
- そのやり方に大筋は賛成だが、詳細は反対である
- そのやり方にはマイナス面(リスク)がある
最後の壁(常に存在する壁)
- なんかイヤだ(感情)
▶対策:
- HRTの原則
- 根回し
- 傾聴
- 行動心理学
- その人のタイプを把握する
- やらされている感があってはダメ → 自分でやっている感を作り出す
参考文献
- The Layers of Resistance – The Buy-In Process According to TOC by Efrat Goldratt-Ashlag