アジャイル関連の資格が多いようなので、どれだけあるか調べてみました。他にもあると思いますが、目立ったものは網羅できていると思います。

スクラムアライアンス

日本でも多くの人たちが、認定スクラムマスター(CSM)と認定プロダクトオーナー(CSPO)を取得していると思います。講師によって教材が違うので「誰の研修を受けるのか」が重要となります(個人的には、コンサルタントよりもエンジニア出身のトレーナーの研修を受けたほうがよいと思います)。他にも開発者の資格(CSD)、上位の資格(CSP)、コーチの資格(CSC)、トレーナーの資格(CST)などもありますね。

Scrum.org

スクラムを作ったひとり(ケン・シュウェーバー)が上記の「スクラムアライアンスの資格はダメだ!」と言って、分裂した組織の認定資格です。スクラムアライアンスの資格も、元々はケン・シュウェーバーの研修を認定化したものなんですが……。SM、PO、DEVとあって、上位資格もあるようです。研修を受けることは必須ではなく、テストを受ければ認定されるようです。スケーリングの資格もありますね。

PMI

プロジェクトマネジメントの資格としてPMPが有名ですが、そのPMPを発行するPMIから出ている資格がPMI-ACP(アジャイル認定プロフェッショナル)です。誰が作ってんだと思うかもしれませんが、KPT・ユースケース・クリスタルなんかで有名なアリスター・コバーンが委員会に名を連ねています。マネジメントだけやりたい、みたいな人にはいいんじゃないでしょうか。

DSDM

日本ではあまり有名ではないかもしれませんが、昔からあるアジャイル開発手法のひとつです。たとえば、要求をランク付けするための「MoSCoW」分析ってのがありますが、それもDSDMの手法です。「スコープ」を頂点にして、下に「納期」と「リソース」がある三角形を反対にしたものがアジャイルだ、みたいな有名な図もDSDM由来です。

ヨーロッパでは広く普及しているそうなので、英国のPRINCE2との相性がよいとされています。なので、米国のPMIとは競合かもしれないですねえ。

DSDMにはコンソーシアムがあって、ココがいくつか認定資格を出しています。(たくさんあるので面倒なんですが……)DSDMには、ファンダメンタル、アドバンスド、トレーナー、コーチ、コンサルタントがあります。AgilePMには、ファンダメンタルとプラクティショナーレベル。Generic Agileには、ファンダメンタルとアドバンスドがありますね。違いはよくわかりません!(詳しくはウェブページを)

ICA Agile

ここにもアリスター・コバーンの名前が見えますね(どこにでも出てくる)。

ここもたくさん出してまして(出しすぎ)、ファンダメンタル、デベロップメント、マネジメント、コーチング、テスティング、バリューマネジメント、エンタープライズアジャイルコーチング、アジャイルリーダーシップがあります。

コバーンは個別の手法とは独立した資格を目指してたみたいですが、なんだか研修会社のための資格のようになっちゃってますね。

FDD

これまた古くからあるアジャイル開発手法で、ピーター・コードの名前を聞くとむせび泣くオッサンもいることでしょう。今何してるのかと思って、Wikipediaを読んでみたら「聖書を原語で読むことを学ぶための教育の技法に関心」があるそうですよ!

とはいえ、開発者はピーター・コードではなくて、ジェフ・デ・ルーカという方でして、この方の会社が認定資格を出しています。アウェア、アソシエイト、プラクティショナー、プロジェクトマネージャー、コンサルタントがありますね。

Kanban

今をときめくカンバンには、Lean Kanban Universityというのがあって、そこが認定資格を出してます。種類とランク付けがしてあります。これはまだ日本人がいなさそうなので、資格好きの方は狙い目じゃないでしょうか。

Agile Coaching Institute

アジャイルコーチの資格。この方が書いているコーチの本は有名ですけど、スクラムアライアンスやICA Agileとも掛け持ちしてるので、持っていて嬉しいかどうかは微妙です。エンジニアではなく、コーチだけやりたい人向けかなあ。

DAD

ディシプリンドアジャイルデリバリーというやつですね。私は名前しか知らないので(スコット・アンブラー苦手なんですよね)、詳しくはウェブページや書籍をどうぞ。日本語版もあります。

資格には、ホワイトベルト、イエローベルト、グリーンベルト、ブラックベルトがあります。このネーミングは嫌いじゃない!(関係ないですが、シックスシグマにも「ブラックベルト」という名称がありますね)

SAFe

大規模アジャイルというやつですね。RUPの開発者が作ったものなので、アジャイルと言いながらだいぶキッチリしている感じで、XPのロン・ジェフリーズがTwitterでよく批判してます。

資格には、アジャイリスト(アジリスト?)、プラクティショナー、プログラムコンサルタント、プログラムコンサルタントトレーナー、プロダクトマネージャー/プロダクトオーナーがあります。

International Scrum Institute

よく知らないですが、格安のスクラムの認定証みたいな?

SCRUMstudy

よく知らないですね。SBOK(スクラムの知識体系)というのを出してますね。これを見ると、ちゃんとやろうとしている感は感じます。

ACI

いろいろ資格があるみたいですが、よく知らないですね。

iSQI

よく知らないですね。なんとTDDの資格もありますね。

アンチ認定

弊社で発行している「アジャイルに資格なんかいらないよ」という資格です。「組織パターン」などで有名なJames O. Coplienのサイン入りです。持ってても意味はありませんが(!)、ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。

(追記)アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験

日本にもあると教えてもらいました。Lv.1とLv.2があるようです。「振り返り」「常時結合」「会議体」あたりの訳語を見ると、絶望感がありますね。